みくわくのテックネタブログ

IT企業で新規事業開発を担当しています。テック関係のイベントによく参加していますので、そういった話題について書いていこうと思います。

TechCrunch Tokyo2018に参加してきました(10)今年もあと少し、スタートアップ投資業界のトレンドを知ろう

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仁木勝雅氏 ディープコア代表取締役社長
村田祐介氏 インキュベイトファンド代表パートナー
千葉功太郎氏 Drone Fund創業者/代表

まずは、村田さんから「スタートアップ投資トレンド2018」のプレゼンテーションをお聞きした後、注目のテーマに関するパネルパネルディスカッションという形で進められました。とてもトレンドが分かる内容とディスカッションでとても参考になりました。

■スタートアップ投資トレンド2018

・日本のスタートアップによる資金調達金額推移は、2012年を底(651億円)として、そこから急激に拡大している。

- 2015年 1,884億円
- 2016年 2,381億円
- 2017年 3,088億円
- 2018年 3,500億円近くまで行くのではないかと予測(過去最高)

・1社あたりの平均調達額も2012年を底(95.4百万円)として、年々大型化2018 3Q平均で312.1百万円となっている。

・VCファンドの組成の動向を見ても。2012年では376億円から、2013年には2,155億円と爆発的に大きくなり、2016年は2,763億円、2017年2,339億円、2018年2,722億円となっている。

・2018年資金調達TOP 20

■注目分野

SaaS
来年にかけてもSaaSが注目であることは間違いない。大型上場も出てくると思われる。
海外でもそうなっており、同じような流れがあるのと、サイボーズを見てみても評価が調整され、上がっている。

優秀な人もSaaSには集まっている。

未上場企業でもARRが上場企業レベルの会社も出てきているのと、データをためることが出来たところは強い。

・Fintech

・IoT/Robotics
大型買収もそろそろありか?という感じらしい。

・AI
専門性が細分化されてきている。医療や○○や○○と業界特化型でセグメントがはっきりしてきている。

ここに来てようやく、POCドリブンが減ってきたと感じる。

AI、AIと言われるが、専門性がどこなのか、どこまで深く、分析しているのか、データを持っているのか?というところを判断している。

受託会社も多いが、専門性に行く胆力が求められる。大企業のPOCで小金稼ぎでは限界が見えてきて、受託っぽくなる。

但し、優秀な人材が集まっていることは確か。Preferred Networkなど優秀な人が集まっている。

最後に、IT武装した病院とかIT武装した小売とか、そういう会社に注目していると言われていました。個人的にはあたりまえと言えばそうなのですが、なるほどと思いました。

ITを経営の武器に、とか攻めのITとか言われて久しいですが、ようやく究極の形でそれを追求した会社が注目され、勝てる企業が出てくるような流れがわくわくしました。