みくわくのテックネタブログ

IT企業で新規事業開発を担当しています。テック関係のイベントによく参加していますので、そういった話題について書いていこうと思います。

TechCrunch Tokyo 2018に参加してきました(7)Product update①

■Product アップデート
昨年Startup Battleに出場したスタートアップの1年後の報告という趣旨のこのセッション、1年でこんなに拡大、成長するのだと感心するばかりでした。
1年で変わるものですね。

1年前は参加してませんが、参加していたらもっと驚くのでしょうね。
応援したい気持ちとかも芽生えるのも分かります。

今回、いくつかの会社で、TechCruchに出たのがターニングポイントだったと言われていましたが、そういった言葉からもスタートアップ業界の登竜門的イベントになっているのだと思いました。

「M1で優勝とったコンビは売れる。」とかじゃないけど、良いコンテストやアワードの基準って結局そこだと思います。
賞やイベントって沢山ありますが、結局、受賞した企業が結局どうなっているのか?が非常に重要だと思います。

海外のスタートアップピッチを毎日のように見ていましたが、スライドによくアワード受賞のロゴを沢山乗せられているスタートアップもいたのですが、中にはそんなにすごいの?っていうアワードとかも掲載されていました。

そういった意味でもTechCrunchって凄いなぁと思いました。
サンフランシスコとニューヨークDisruptも2回ずつ行かせて頂きましたけど、同じように出ている企業は他のイベントに比べても良かったし、セッションも面白くて、刺激的でした。

今回のチケット代4万円は高いんじゃないかという声やツイートも聞きましたが、それぞれの分野のトップの人を海外含め集めようとするとそうなると思うし、USでは確か、30万円以上して、それでも非常に多くの人が集まる。そのあたりのギャップも相変わらず大きいと思いました。

プロダクトアップデートの私なりのまとめです。

■Ecbo
・ ecbo cloakという荷物を預けたい使徒と店舗の空きのスペースをマッチングする世界初のシェアリングサービスを提供
・現在のコインロッカー数が22万個らしいのですが、さらに30万個足りないと言われているらしい、確かにピーク時は全然足りてない感じがします。
・代金利用をecboとowerで50%ずつシェア(個人的には結構取るのねと思いましたが、遊休スペースなので、それでも重要があるのかもしれません。
・現在は45,000個がおけるスペースと契約済
JR東日本JR西日本イノベーションズ、それからメルカリからも出資を受けているとのことです。
・2025年には世界500都市でecbo cloakを広めていく計画

■助太刀
・建設現場と職人をつなぐアプリ
サンドウィッチマンを使ったCMを展開
・建設現場の課題としては、ICT化の遅れ、囲い込む慣習、不安定は経営環境
・仲間募集、仲間リスト追加、メッセージ機能、現場募集機能を提供
・また、現金の即日受け取りをセブン銀行と提携して、実現している
・助太刀カード、工事代金をチャージして使う、プリペイド機能を提供
・マッチング、決済に続き、今後、ストアーを開設予定(工具などを販売)

■scouty
・オープンデータと人工知能で転職潜在層を探し出す
SNS、ブログ、Github、イベントサイトなどから情報をクロールし、個人に関するデータを統合
・つぶやき、経歴、投稿、所属会社などビッグデータ解析をして退職確率を予測
・人材市場は、転職潜在層の獲得が重要な経営課題となる。
・scoutyは転職時期を教えてくれるツール。転職アラート機能でタレントプール運用を半自動化する。

■Voicy
・4つの事業:ボイスメディア「Voicy」の開発運営、音声配信インフラの開発提供、音声体験のデザインコンサルティング、コミュニティ事業の開発運営

 

(感想)
どれも面白いと思いましたが、ecbo cloakと助太刀は社会課題を解決するような非常に良いサービスだと思いました。Scoutyはまずは転職候補者探しということにフォーカスしていますが、今後のデータビジネス、データ活用は他の分野でもこういったアプローチが増えてくるんだろうなと思いました。大変興味深いです。

Voicyは私自身もヘビーユーザで非常に興味深かったです。これも昨年なのですね。すごいスピードで拡大しているなぁと思いました。ボイスメディアだけでなく、音声配信インフラサービスなど他のドメインがあるとは知りませんでした。