みくわくのテックネタブログ

IT企業で新規事業開発を担当しています。テック関係のイベントによく参加していますので、そういった話題について書いていこうと思います。

マーケティングテクノロジー 最新版カオスマップJapan 2018のお話

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Web担当者Forum 2018秋に参加して、
マーケティングテクノロジー入門と最新版カオスマップJAPAN2018の解説」というセミナーを聞いてきました。お話されていたのは、代表取締役社長の田島さんです。
とても面白かったです。

 

前半として、「最新版カオスマップ JAPAN 2018の解説」の部分をまとめてみました。

 

(毎度思いますが)本当に市場が拡大・複雑化しているなぁと思いましたが、示唆に富んだ興味深いお話をお聞きすることができました。


見ているだけでは、カオスになってしまいますが、今回初めて解説をお聞きできて、整理しながら考えを巡らせることができたのがとても良かったです。

 

■そもそもこのカオスマップの目的・活用方法について

3つ言われていました。
・ツール選定
・AS-ISの把握、スタックの検討
・全体俯瞰
元々は、顧客から「こういう技術、例えばチャットを導入したいけど、どんな選択肢があるのか?」とか「マルケト導入したいけどどれと比較すべきか?」とか「CMS, CDP, とかDSPとかWAFとか次々に出てくる3文字って何?」とかを説明してほしいという要望があり作ってみたと言われていました。

 

■本家(グローバル版)がある
スコットブリンカーさんというHubspotの副社長をされている方が2011年から作られていて、chefmartec.comで公開されていますが、

そちらは日本版と比べても更に偉いことになっています。

 

2018年版では7,000技術!?です。
2011年では150で、2018年は7,000ですから、7年間で50倍弱です。
爆発的に伸びました。


毎年Martechというイベントで新しいカオスマップが発表されるらしいのです。
次は2019年の4月予定、どれくらいの数になるんでしょうね。更に訳わからなくなることだけは確実なような。


来年是非、行ってみたいです。

 

マーケティングテクノロジー カオスマップJAPAN 2018について
まずは全体俯瞰ですが、国産と海外製品ツールで、

・12分野
・66詳細分野
・485テクノロジー
になったようです。

 

■1年前の2017年版からの変化
この1年でもかなり増えています。

・数は、1.8倍(272→485)
・終了サービスは、3%(7/272)
・名称変更は、9%(25/272)
   ※ 意外と多いですね
・ロゴ変更は、26%(70/272)
   ※ え、1/4も、多いですねぇ。驚きました。
マーケティングオートメーションは、15→25に増加
・接客/チャットボット 1.8倍 8→14に増加
・企業データ提供ビジネス 2.7倍 3→8に増加
 B2Bマーケティングが注目されており、伸びているとのことでした。


■1年前から新たに加えたカテゴリー

以下のカテゴリーが今年追加されたようです。

O2OやOMOの流れを受けて「オフライン」
・広告分野では、「アドベリフィケーション」
・データ管理では、「プライバシーマネジメント」
・インフラでは、「スマートスピーカー
・分析では、「AI」
・ソーシャルでは、「インフルエンサーマーケティング


これらが大きくなるトレンド。

広告に関しては、コンプライアンス・透明性が業界としての課題であり、関連ソリューションが更に出てくるだろうとのことでした。


確かに、昨年後半から今年、「漫画村問題」とか、某ビジネス誌では「ネット広告の闇」という特集が組まれたりしましたね。注目トピックスだっただけに納得。

 

■注目エリア
今回は4つ紹介されていました。

 

① データマネジメント/CDP
顧客接点を集めて、統合したいというニーズや課題が顕著になり、
CDPといっても、タグマネージャーから来るもの、BIから入ってくるものなど様々あるとのことでした。

 

② 外部企業データ/ABM
B2B企業でもデジタルマーケティングに力を入れだしていて、外部データ(企業名、売上、住所など)を活用して、ターゲティングする動きが出てきている。


ある企業のWeb閲覧状況を集めて、売るようなデータビジネスも出てきている。例えば、MAツールを買いそうな企業とリクエストするとリスト化して出してくれるようなサービスも出てきているそうです。

 

③ プライバシーデータ
GDPR対策、Cookie含む個人情報の取得や利用のルールが厳格になってくるので、その対策となるようなソリューションが今後も出てくる。
2019年にはCookie法、2020年には、米California Consumer Privacy Actという個人情報保護の法律が施行されることも決まったとのことです。

 

④ AI、音声
AIを活用したデータ分析やキャンペーン、音声は新たな顧客接点になると期待されているとのことでした。
他のセッションや登壇者とお話ししていても、AIと音声には期待していると言われている方が多かったです。

 

来年は、更にどんなカテゴリーが増えて、どれくらいの数になっているか楽しみです。自分なりに個別に整理して理解を深めようと思います。